ファイマスナックムエ 2010年9月19日 at 9:08 AM

ムエタイが国技のタイで名を上げたムエタイ選手(ナックムエ)は引退後、給料の良い日本に出稼ぎ来ることが多い。

格闘技ジムがインストラクターとして招くパターンが多いが、自らがジム経営をする者も居り、日本での生活スタイルは様々。

名高い選手は人格的に優れた者が多いが、引退したとは言え元々は格闘技者であり、貧乏な田舎から這い上がって来たハングリー精神の持ち主である。

一昔前のタイの貧しい農村では金のために、男の子が生まれたらムエタイ選手に、女の子だったら売春婦、という空気があった。

親の期待を背負い、男の子は都会のジムに入門するのだが、そこでまっているのは厳しい練習と競争であり、使えないと思われた子供は、頭を思い切り殴られ
「田舎に帰れ」とジムを出される。

経済発展により今でこそ、こんなことも少なくなったが、一昔前までは貧しい農村はほんとに貧しかった。
そんな中で、厳しい競争に勝ち抜いたランカークラスの選手達はエリートといえる。

そして、引退後も一稼ぎしようと来日するのだが、多大なハングリー精神を持ち、そして元々が過激なお国柄のこと、暴力的なトラブルは少なくない。

とあるチャンピンは同じくインストラクターのタイ人選手と口論になった際、頭に来てオロ○ミンCの空瓶で思いっきり頭を殴ってしまった。

この事件は、ジム側の配慮で表ざたにはならなかったが、当のチャンピオンは解雇され、タイに帰国してしまった。

こういう暴力事件は頻繁に起こるものではないが、カッとなると普段は隠している激しい気性が目を覚ますらしく、過激な逸話は多くある。

また、格闘技の世界で活躍するものもいれば、闇の世界で活躍する者も居る。とある長身ムエタイランカーがその口で、現役時代は強すぎて賭けにならず、試合が組めなくなったほどの選手である。

その選手は引退・来日後、横浜のとある組織の用心棒となった。

長い手で相手の頭をしっかり掴み、長い足から問答無用で繰り出される頭部への休むことないヒザ蹴りはまさに必殺である。


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