海での禊ぎ 2010年9月14日 at 8:53 AM

某地域では少年騎手が着飾った馬に乗り、境内を駆け巡る祭事が行われている。ちなみに馬の轡(クツワ)を取るのは大人の役目である。

祭事にあたっては前もっての準備が必要で、参加する者(大人も子供も)はある期間中に海で禊を行い、神社に参拝することで身を清めなければならない。この間、厩舎にも海の水を使い、清めが行われる。

お祭りが開催される時期は真夏ではないため、その時期に海に入ることはそれなりに身にしみる行為である。最近の親は過保護な面があり、子供に寒い思いをさせたくないので海での禊をちゃんとやらせなかったり、省略させたりすることがあるらしい。

一方で、伝統的に決っていることと、不敬にあたるという思いから、禊を省略させることに賛同しない大人も多い。

冷たい海に我が子を入れたくないという、子供の身を案じての親心なのだろうが、身の清めはしっかりと行うべきらしい。騎手は道を一気に駆け抜ける。その様子はまさに勇壮である

祭事で馬と騎手は道を一気に駆け抜ける。その様子はまさに勇壮である。
ときに馬同士が競り合う場面も見られ、その際に馬がコースを外れたり、騎手が落馬したりと危険と隣合せの一面もある。怪我と言っても軽い怪我であり、大事には至ることは無いのだが・

そして、なぜか落馬して怪我をするのは海での禊を怠った子供に多いという話である。怪我と言っても軽い怪我であり、大事には至ることは無いのだが・・・

前準備を省略するということで、気構えに緩みがあったという側面ももちろんあるだろう。しかし、海での清めを怠ったことに起因しているのでは?と考える人は少なくない。

伝統的に行われる事前の準備(禊)にはそれなりの理由があると思われる。

本当に子供の身を案じるならば、寒い思いをさせてでも海での清めをしっかり行い、清い身で祭事に臨ませるべきなのだろう。


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